みなさん感覚過敏や感覚鈍麻(どんま)という言葉はしっているでしょうか。
音や光、におい、味、肌ざわり、痛みの感覚、
バランス感覚や力加減の感覚が他の人よりも鋭かったり
その反対に鈍かったりする特性や状態のことを言います。
発達障がいのあるお子さんには
しばしば感覚過敏・感覚鈍麻の傾向が見られることがあります。
音に対する感覚過敏(聴覚過敏)があると、
例えば、避難訓練で非常ベルの音に苦痛を感じてしまうことがあります。
中には、その後恐怖を覚えて
非常ベルを聴いた場所を通れなくなったり
学校自体が怖くなって不登校になってしまう子もいます。
痛みに対する感覚が鈍い場合
例えば車にひかれて骨折をする大けがをしても
痛みの感覚が鈍いので大丈夫だと言ってその場を立ち去ってしまうことがあります。
温度に対する感覚が鈍い場合
ろうそくの火や熱くなったホットプレートなどをしばらく触って
ひどい火傷を負ってしまうこともあります。
感覚過敏・感覚鈍麻は、周囲から見えづらい特性なので
何度注意しても同じような事故に遭う不思議な子のように見られがちです。
このような特性のある子についてどのような対応をしたらいいか
次回以降、少しずつご紹介していきたいと思います。